レパートリー(一部) 参考例


白番編

始めはオープンゲーム(1.e4 e5)をするといいので
初手は 1.e4 に決めました。

しかし、黒が必ず 1...e5 と指してくるわけではないので
考えられる黒の手に対し、対策(応手)を決めておきます。

1.e4 に対し
1...e5 なら 2.Nf3 とする(一例)
1...c5 2.Nc3
1...e6 2.d4
1...c6 2.d4
1...d6 2.d4
1...g6 2.d4
1...Nf6 2.e5
1...d5 2.exd5
1...Nc6 2.Nf3
1...b6 2.d4

始めから全部の対策をきめておかなくても、自分のゲームで起こった手順から
対策(応手)を決めていくのがいいかもしれません。
多く遭遇する手順もあれば、たまにしか遭遇しない手順もあります。
初心者、初級者、中級者、上級者などによっても使われる定跡の傾向が違います。


さらに 1.e4 e5 2.Nf3 とした場合を考えます。

1.e4 e5 2.Nf3 に対し
2...Nc6 なら 白は 3.Bc4 3.Bb5 3.d4 3.Nc3 の4つの応手から
どれかひとつを選びましょう(他にもありますが)。

2...d6 3.d4
2...Nf6 3.Nc3

などと決めていきます。手順を選択するには、本や Opening exploler - lichess
などを参考にすればよいでしょう。

私はA4用紙に手書きのオープニングツリーを書き、各オープニングごとに
クリアファイルで分けて管理していましたが、手順が増えるにつれて
管理しづらくなってきたため、「オープニングツリーを作る」のところで
述べたように、エクセルを使ったデータ管理をしていました。



黒番編

さて今度は黒番のときの手順選択です。

白初手に対する応手を決める必要があります。

1.e4 なら 1...e5 とする(一例)
1.d4 d5
1.Nf3 Nf6
1.c4 Nf6
1.g3 Nf6
1.f4 e5
1.b3 e5
1.b4 e5


1.e4 e5 に対し
2.Nf3 なら 2...Nc6
2.f4 exf4
2.Nc3 Nf6
2.Bc4 Nf6
2.d4 exd4


1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 に対し
3.Bc4 なら 3...Nf6
3.Bb5 a6
3.d4 exd4
3.Nc3 Nf6

などと決めていきます。手順を選択するだけでなく
自分が使うオープニングは名前も調べて覚えましょう。


1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Nf6 Two Knights Defence
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 Ruy Lopez
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.d4 Scotch Game
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Nc3 Nf6 Four Knights Game


こうして地道にレパートリーを決めていきます。
時間がかかり大変かもしれませんが、レパートリーがある程度決まってくると
あとは手順の追加・改善にそれほど時間をかけなくてよくなり
その分 Tactics や他の分野に時間をかけられるようになります。

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