オープニングの種類

オープニングを選択する前に、チェスにはどんなオープニングがあるか見てみましょう。

オープニング (チェス) - Wikipedia
をご覧になると分かりますが、オープニングの分類として

1 オープンゲーム (1.e4 e5 で始まる)
2 セミオープンゲーム (1.e4 に対し黒が 1...e5 とは別の応手をする)
3 クローズドゲーム (1.d4 d5 で始まる)
4 インディアンシステム (1.d4 Nf6 で始まる)
5 「1.d4」に対する、その他の受け方
6 フランクオープニング
7 あまり用いられないオープニング

となっています。

全体としてはたくさんあるので、今はざっと見ておくだけでも構いません。


個別のオープニングについては英文ページになりますが
Category:Chess openings - Wikipedia から各オープニングのページへ移ることができます。日本語ページもありますが、英語版とかなり内容が異なります。

ECO Listing - chessgames.com こちらは ECO コードと呼ばれるリストです。
A00 から E99 まで 500のコードを使う全序盤の分類法で、後々このコードを見かけるようになると思いますので、こういうものがあるということを知っておきましょう。


定跡について

上記リンク先をご覧になって気づかれたと思いますが、チェスには序盤において様々な定跡があります。定跡とは「どのように手順を進めれば良いか、その手順はどのようになるか」 を示したものです。
定跡のことをチェスではセオリー( theory )と言います。

中には定跡は覚えないという方もいるかもしれません、それはその方の自由で構わないと思います。定跡に頼らず自分で考えた手を指すというのも面白いでしょう。
私もあるオープニングに限ってはそう考えた時もあります。しかし、定跡は先達の研究の成果で、自分では思いつかないような好手や悪手について知ることができ、時間をそれほどかけずに有効な手を覚えることができるので、これを活用しない手はありません。

ただ、定跡を丸暗記すればいいというのではなく、可能ならば本などで一手一手の意味を理解し覚えていくのが理想的です。定跡をはずれたときは、自分の知識と知力を結集させて最善と思える手を指しましょう。

悪い見本を見て学ぶよりも、良い見本を見て学んだ方がいいと思います。悪手に学ぶのは、本で学ぶときに示されている悪手、自分のゲームで起こった悪手( 繰り返さないようにする )で十分です。

駒損を招いた手は悪手だと分かりますが、その手が悪手だと自分では気づかないこともあるため、定跡を知ったり、チェスソフトの分析を見ることが悪手と好手を知るのに役立ちます。

定跡については次の「オープニングの選択」でまた述べます。



豆知識
オープンゲーム (1.e4 e5 で始まる)
オープンゲームはランク(横列)、ファイル(縦列)、ダイアゴナル(斜線)が開いている局面に関連し、通常、戦術(Tactics)を発揮させるのに好ましいゲーム展開となります。開かれた局面では、一般にはナイトよりもビショップの方が有効となります(ナイトよりもビショップの方が多くのマスに利きが及ぶため)。

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