一手ごと常に考えること

オープニングでは、センターの支配、素早いピース展開、キングを安全にする
を重視しますが、ここではオープニングに限らず
「一手ごと常に考えるべきこと」 言い換えれば
「指し手を決める前に考えるべきこと」について述べます。

指し手を決める前に何を考えるかは、様々な要素があり、その人の経験と
学習によって考えることも変化していきます。考え方も人それぞれでしょう。
ですから私の学習・経験から重要と思ったことをいくつか挙げてみます。


相手の狙いを考える
始めは攻めることに気持ちがいくかもしれませんが、自分の指し手を
考える前に、相手の狙いを考えましょう。
相手は何を考えてその手を指したのか? 
相手の狙いが分かれば対応手段が浮かびます。

一見相手の狙いがわからないときでも、時間をかけて見ると
相手の狙いに気づくこともあります。


自陣の安全を確認する
相手の指し手により狙われている駒はないか、キングは安全かどうか。
自分の指し手を考える前に確認しておきましょう。

相手のサクリファイス(捨て駒)により、一気に負けとなる場合もあります。


相手の狙いを考慮した上で、候補手をいくつか考え、比較する
《 候補手を考えるときの手がかり 》
相手の狙いに対応する手
定跡
チェックする手、駒を取る手、何かを狙う手
Tactics
Strategy
ピースの活動を高める手、相手ピースの活動を妨げる手
弱点を探す(相手・自分側 両方で。守られていない駒など。)

Tactics と Strategy について

"When you see a good move, look for a better one" - Emanuel Lasker
良い手を見つけたら、もっと良い手を探しなさい。


相手の応手を読む
相手の応手を考えずに指してしまうと多くの場合、劣勢になっていきます。
相手の応手を必ず読みましょう。

相手の応手はひとつではなく、いくつか考えましょう。


安全かどうか
指し手を決める基準。自分の指し手は安全かどうか。
Tactics に気づかず不利となってしまうことがあるため
基本的な Tactics を学びましょう。

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